教科書|分野 14/25
14トリートメント
トリートメントの目的と効果
トリートメントは、お客様の満足度を高めるためのネイルサービスの一貫です。化粧品を用いてリラクゼーションを目的とし、ネイル&ハンドケア、フットケアのトリートメントの実践は、お客様の心と体を癒やしてヒーリング効果を高めます。
トリートメントには次の効果があります。5つあるので整理して覚えましょう。
①血行やリンパの流れを促し、新陳代謝を高める。
②筋肉の緊張やこりを緩和する。
③皮膚に水分と油分を与え、滑らかにする。
④神経を休め、リラクゼーション効果を与える。
⑤ツボを押し、スジを揉み、反射効果(内臓の働き等)を高める。
なお「爪の伸びる速度を速める」効果はありません。誤りの選択肢として出るので注意しましょう。
トリートメントの4つの基本手技
基本の手技は次の4つです。手技名・方法・効果を対にして覚えます。とくにどの手技がどんな効果を持つかが問われます。
| 手技 | 方法 | 効果 |
|---|---|---|
| 軽擦法 (けいさつほう) | 軽いタッチで皮膚表面をなでさする。 | 基本の手技。トリートメントの始めと終わりに用いる。緊張をほぐし、血行やリンパの流れを促進させる。 |
| 強擦法 (きょうさつほう) | 軽擦法より強いタッチで皮膚深部にまで刺激を与える。 | 強い刺激が循環機能を高める。 |
| 圧迫法 (あっぱくほう) | 母指や指の関節、手のひら全体で圧迫する。 | クールダウンの効果を与える。 |
| 運動法 (うんどうほう) | 関節を動かす。 | 関節の可動域を広げ、固くなった関節を柔らかくしなやかにする。 |
間違えやすいのは軽擦法と強擦法です。「軽擦法=基本・始めと終わり」「強擦法=深部への刺激・循環機能」と対比して押さえましょう。
施術上の注意
トリートメントは化粧品を用いて行います。キューティクルオイルやトリートメントクリーム、ローションなどを使い、手指の滑りをよくしてから手技に入ります。
また、次の場合にはトリートメントを避けるか、医師に相談していただく必要があります。
・感染性の疾患が認められる場合
・皮膚に炎症や傷がある場合
・使用する化粧品にアレルギーがある場合
カウンセリングで爪や皮膚の状態を確認してから施術に入るのは、このためです。

手技ごとの注意点とやり方
効果だけでなく、どう手を使うかも問われます。
- 軽擦法…軽く触れるように肌の表面をなで擦る。
- 強擦法…軽擦法よりも強く触れるように行い、皮膚の深部にまで刺激を与える。
- 圧迫法…母指・指の関節・手のひら全体を使って圧迫する。このとき爪先が当たらないように注意する。
- 運動法…片手で関節を支え、もう片手で回すようにして行う。硬くなった関節をほぐし、柔らかくしなやかにする。
見落としやすいのが圧迫法の「爪先が当たらないように」です。ネイリスト自身の爪でお客様の皮膚を傷つけないための注意で、手のひらや指の腹、関節を使うのはこのためです。
なお、トリートメントに使う化粧品はクリームやマッサージオイルです。手指のすべりをよくしてから手技に入ります。
プロ意識・サロン環境・法規 小テスト(2級)
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