05スキンケアの素朴な疑問

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ニキビを自分でつぶしてよいか

ニキビは、自分の指や爪で押しつぶさないようにしましょう。無理に中身を出そうとすると、炎症が悪化したり、肌を傷つけて跡が残ったりすることがあります。

頬のニキビについて皮膚科で相談する人と、図を使って説明する医師のオリジナルイラスト。相談者は手を顔から離している。
自分で芯を出そうとせず、皮膚科で肌の状態に合う治療を相談しましょう。

自分でつぶすと、どうなる?

皮膚科で行う処置とは区別する

皮膚科では、毛穴にたまった皮脂などを取り除く「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という処置が行われることがあります。

これは治療の選択肢の一つです。行うかどうかは、ニキビの状態を診た医師が判断します。「芯を出す処置があるから、自分でも出してよい」とは考えないようにしましょう。

学習のポイント:アクネ菌と皮脂

アクネ菌は皮脂を栄養にし、酸素の少ない環境で増えやすい菌です。毛穴に皮脂がたまることはニキビに関係しますが、自己流で押し出すと、かえって悪化することがあります。

大人ニキビの保湿

ニキビが気になるときも、乾燥を防ぐ保湿は大切です。ただし、油分の多いクリームやオイルで悪化することもあります。肌の状態と、使う製品の表示を確認しましょう。

頬にニキビがあり口元が乾燥している女性の顔で、ニキビのある部分には油分を重ねすぎず、乾燥する部分は部分的に保湿する使い分けを示すイラスト。
目元・口元だけが乾くときは、ニキビの部分を避け、乾燥する部分だけにクリームやオイルを使う方法もあります。

保湿アイテムを選ぶ目安

保湿美容液・ジェル・油分の少ない乳液など、水溶性成分が中心の製品を候補にします。種類名だけで決めず、製品の表示も確認しましょう。ニキビのある部分に油分を重ねすぎず、顔全体に同じものを重ねる必要はありません。

「ノンコメドジェニックテスト済み」も目安に

保湿アイテムを選ぶときは、ノンコメドジェニックテスト済みなどの表示も確認しましょう。ニキビの初期段階である「コメド」ができにくいことを確かめるテストを行った、という意味です。

この表示があっても、すべての人にニキビができないわけではありません。使っている間の肌の状態も見ながら選びましょう。

赤く腫れたり、膿が見られたりするとき

その部分への化粧品の使用は休み、皮膚科で相談しましょう。保湿だけで治そうとしないことも大切です。

冷やすと毛穴そのものが小さくなる?

肌を冷やしても、毛穴そのものが小さくなったままになるわけではありません。一時的に肌が引き締まり、毛穴が目立ちにくく見えることがあります。

見え方の変化は一時的肌の温度が戻ると、引き締まった見え方も元に戻ります。

収れん化粧水の「引き締め」も区別する

収れん化粧水は、肌を引き締め、皮脂や汗によるテカリ・メイクくずれを防ぐために使われます。「毛穴が目立ちにくく見えること」と、「毛穴そのものが小さくなり続けること」を分けて覚えましょう。

普段のお手入れも大切

毛穴が気になるときも、肌に合う洗顔料で余分な皮脂や汚れをやさしく落とし、保湿しましょう。強くこすったり、無理に中身を押し出したりしないことも大切です。

洗顔の基本とお湯の温度を復習する

美白化粧品は、シミができる前から使う?

美白化粧品は、シミが目立ってからだけでなく、予防のために取り入れることが基本です。ここでは、美白有効成分を配合した医薬部外品のスキンケア製品について学びます。

「美白」は、シミ・そばかすを防ぐ働き

美白有効成分には、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ働きがあります。メラニンは、肌の色に関わる色素の一つです。

シミとして目立つ前の早い段階から、製品の使い方に沿ってお手入れを続けましょう。「シミができてから使えばよい」と考えず、予防のためのケアとして取り入れます。

紫外線対策と組み合わせる

紫外線を浴びる量を減らす

日焼け止め・帽子・日傘などで、日々の紫外線対策を行います。

美白化粧品で予防のお手入れ

製品に表示された効能と使い方を確認して取り入れます。美白化粧品だけで、紫外線対策を済ませないようにしましょう。

定着した濃いシミを「必ず消せる」とは考えない

美白化粧品は、できたシミを確実に消したり、肌本来の色を変えたりするためのものではありません。シミ・そばかすを防ぐ働きと区別して覚えましょう。

化粧品の保管場所と、冷やす・温める使い方

特別な指定がなければ、化粧品は直射日光を避け、温度変化の少ない常温の場所で保管しましょう。高温多湿になる場所も避けます。

日差しが直接当たらない棚に、キャップを閉めた化粧水などのボトルとクリームを保管するイラスト。窓からの日差しは棚の外の床に当たっている。
直射日光が当たらず、温度や湿度の変化が少ない保管場所を選びます。図は保管場所の一例です。

冷蔵庫やお湯で、温度を変えてもよい?

「冷たい方が気持ちよい」「温めるとよく浸透しそう」と思っても、製品に案内されていない冷却・加温は、自己判断で行わないようにしましょう。

製品に指定がある場合は、その案内を優先

冷蔵保管が必要な製品や、冷やして使えるとメーカーが案内している製品もあります。パッケージや公式の使い方に従いましょう。

冷やす・温める使い方について表示だけでは判断できないときは、メーカーに確認しましょう。

化粧品の使用期限は、何を目安にする?

使用期限の表示がなくても、いつまでも使い続けられるわけではありません。製造時・購入時・開封後の違いを分けて覚えましょう。

「3年」「1年」「開封後」の違い

製造から3年以上
未開封で、適切に保管すれば製造から3年以上品質が保たれる化粧品は、使用期限の表示を省略できます。購入した日や、開けた日から3年という意味ではありません。
購入後は1年以内を目安に
買う前にも、倉庫や店頭で保管されていた時間があります。購入後1年以内を目安に使い切ると覚えましょう。すべての製品に共通する使用期限や、1年間の安全性を保証する数字ではありません。
開封後は、できるだけ早めに
使ううちに、手指や空気中の微生物などが入り、品質が変わることがあります。開封後に使える期間が案内されているときは、その表示に従いましょう。

期限の表示がある製品は、その期限を守る

製品に使用期限が書かれている場合は、期限内に使い切ります。開封後の期間や保管方法についても、製品の案内を優先しましょう。

期間だけで判断しない

いつもと違うにおい・色・分離など、中身に異常を感じたら、目安の期間内でも使用をやめましょう。

購入日と開封日を容器にメモしておくと、使い始めた時期を振り返りやすくなります。

無香料と無香性は、何が違う?

「無香料・香料フリー」は、香料を配合していないという表示です。においをまったく感じない、という意味ではありません。油分や植物由来の成分など、原料そのもののにおいが感じられることがあります。

二つの表示は、見ているところが違う
無香料・香料フリー

香料を配合していない
原料のにおいを感じる場合がある。

無香性・ノンパフューム

においを感じにくい
原料のにおいを目立たなくするため、香料を使う場合もある。

無香性という表示だけで、香料が入っていないとは判断できません。「配合しているか」と「においを感じるか」を分けて覚えましょう。

化粧品で赤みが出たら、好転反応と考えてよい?

化粧品を使って赤みやヒリヒリ感が出ても、「効いている証拠」「好転反応」と考えて使い続けないようにしましょう。肌への刺激や、かぶれなどの可能性があります。

赤み・かゆみ・刺激を感じたとき
1
使用をやめる

同じ化粧品を重ねたり、我慢して使い続けたりしない。

2
やさしく洗い流す

水かぬるま湯で洗い流す。こすったり、何度も触ったりしない。

3
皮膚科で相談する

症状が出たときは早めに相談。使った製品と成分表示を持参する。

「毒素が出ているから赤くなる」といった説明を、使用を続ける根拠にしないことが大切です。原因を自分で決めつけず、肌の状態を医師に確認してもらいましょう。

国内外で同じ商品名なら、中身も同じ?

商品名やパッケージが同じように見えても、日本向けと海外向けで、配合成分や配合量が異なる場合があります。化粧品に関する決まりは国・地域によって異なり、販売先に合わせてつくられる製品もあるためです。

商品名だけで、中身を判断しない
日本向けの製品

その製品の成分表示・使用方法を確認する。

海外向けの製品

海外向けの表示・使用方法を確認する。日本向けと同じとは限らない。

同じ名前でも、表示や中身が異なる場合があります。すべての製品が異なる、という意味ではありません。

海外で購入したものや、お土産でもらったものを使うときも、手元の製品の表示を確認しましょう。表示の意味や使い方が分からない場合は、メーカーの相談窓口などに確認します。

化粧品を誤って飲み込んだときは?

「化粧品だから大丈夫」と決めつけず、製品に合った対応を確認しましょう。飲み込んだ製品・量・症状によって、必要な対応は異なります。

家庭で無理に吐かせない

吐いたものが気管に入る危険があるため、家庭で吐かせようとしないことが大切です。自己判断で水や牛乳などを飲ませることも避け、まず日本中毒情報センターの中毒110番や医療機関に相談します。製品の相談窓口でも、製品に関する情報を確認できます。

相談するときに伝える情報
何を・どのくらい・いつ

製品名、飲んだと思われる量、起きた時刻。容器や箱を手元に用意する。

誰が・どんな状態か

年齢や体重、現在の症状。分からない項目があっても、相談を遅らせない。

ネイルエナメルや除光液、香水、ヘアカラーなども、飲用するものではありません。受診する場合は、飲み込んだ製品と成分表示が分かるものを持参しましょう。

アルコールフリーの「アルコール」は何を指す?

化粧品で「アルコールフリー」というときのアルコールは、一般にエタノールを指します。エタノールはエチルアルコールとも呼ばれる成分です。

エタノールには、どんな働きがある?

肌を引き締めたり、使ったときにすっとする清涼感を出したりします。また、ほかの成分を溶かして均一に混ぜるためにも使われます。肌の状態や体質によっては、刺激やかぶれを感じることがあります。

名前が似ていても、同じ成分ではない
一般に「アルコールフリー」の対象

エタノール
清涼感・引き締めなどのために使われる。

エタノールとは別の成分

ステアリルアルコール:油性成分。
フェノキシエタノール:防腐剤。

成分名に「アルコール」や「エタノール」という文字が含まれるだけで、エタノールと同じ性質だとは判断できません。成分名を最後まで確認し、それぞれの役割を区別しましょう。

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スキンケアの素朴な疑問 小テスト(3級)

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