09間違いがちなボディケア

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ボディクリームの塗り方

ボディクリームは、全身に同じ量を塗るのではなく、部位の特徴と乾燥の状態に合わせて調節しましょう。からだの場所によって、角層の厚さや皮脂の分泌量が異なります。

自然な体の形で示した前面と背面の塗り分け図。腕と脚はブルー、ひじ・ひざ・かかとはピンク、胸・腹・背中の中心部は紫の破線で示す。
前面背面
ブルー:腕・脚は多めに ピンク:ひじ・ひざ・かかとは念入りに 破線:胸・腹・背中は少なめでもよい

図は、塗り分けを覚えるための目安です。色の境目が、皮脂腺の分布を正確に示すわけではありません。

部位ごとの特徴と、塗る量の目安

腕・脚
皮脂腺が少なく、乾燥しやすい部位です。クリームを多めにして、しっかり保湿します。
ひじ・ひざ・かかと
角層が厚く、荒れやすい部位です。クリームを多めにし、とくに念入りになじませます。
胸・腹・背中の中心部
皮脂腺が多い部位です。乾燥しやすい腕や脚などと比べ、少なめでもよい目安です。皮脂腺の多い場所は、ニキビができやすい傾向もあります。

手の甲・手のひら・足の甲も、皮脂腺が少ない、またはないため、乾燥しやすい部位です。忘れずに保湿しましょう。頭や顔にも、皮脂腺の多い場所があります。

「多め・少なめ」は比較の目安

胸や背中は、保湿しなくてよいという意味ではありません。製品が案内する使用量や使い方を基本に、実際の乾燥やべたつきを見て調節します。強くこすらず、やさしくなじませましょう。

背中のニキビの洗い方

背中にニキビがあるときは、強くこすらずに汚れを落とし、すすぎ残しを防ぐことを意識しましょう。ゴシゴシ洗うと刺激になり、肌やニキビを傷つけて悪化させることがあります。

皮脂汚れを落とし、刺激は抑える

背中は皮脂腺が多い部位です。皮脂汚れを落とせる、肌に合った石けんやボディソープを使いましょう。

洗浄力が強いほどよい、という意味ではありません。洗浄剤はよく泡立て、手でやさしく洗います。硬いブラシやタオルでこすったり、汚れが気になるからと何度も洗ったりするのは避けましょう。

髪を洗ってから、顔・身体へ

中性的な成人の洗う動作を左から順に並べたイラスト。左は髪を泡立てて洗う、中央は頬を泡でやさしく洗う、右は背中を手と泡でやさしく洗う様子。
  1. 1 頭髪
  2. 2 顔
  3. 3 身体
シャンプーやトリートメントのすすぎ残しを肌に残さないよう、髪を洗ったあとに顔・身体を洗います。

シャンプーやトリートメントが首元や背中に残ると、ニキビや肌荒れにつながることがあります。「頭髪 → 顔 → 身体」の順で洗い、最後に背中なども十分にすすぎましょう。

  1. 頭髪:シャンプー・トリートメントを十分にすすぎます。
  2. 顔:髪をすすいだあとに、洗顔します。
  3. 身体:背中などをやさしく洗い、洗浄剤が残らないように流します。

順番は、すすぎ残しを防ぐための工夫です。身体を先に洗った場合も、髪をすすいだあとに首元や背中をよく流し、残さないようにしましょう。

ケアを続けても改善しない、痛みがある、繰り返す場合は、皮膚科で相談しましょう。

入浴の温度と睡眠

よく眠りたいときは、ぬるめのお湯でリラックスすることを意識しましょう。入浴では、お湯の温度によって自律神経の働きにも違いが出ます。

左のぬるめの入浴から、時間をあけて右の就寝へ進む流れ。浴槽とベッドの間に時計と矢印を描いたイラスト。
ぬるめの入浴就寝
夜の入浴は、就寝1〜2時間前までに済ませるのが目安です。入浴後のほてりが落ち着く時間をつくります。

湯温と自律神経の関係

ぬるめの湯

夏:38〜39℃ / 冬:38〜40℃

副交感神経の働きが高まり、リラックスしやすくなります。夜の入浴や、疲れているとき・運動後のくつろぎにつながる温度の目安です。

熱めの湯

41℃以上

交感神経の働きが高まり、目がさえる方向に働きます。朝の眠気を覚ましたい場面との関係がありますが、眠る前には向きません。

温度は特徴を覚えるための目安です。目を覚ます目的で、無理に高温のお湯につかる必要はありません。季節や体調に合わせ、負担の少ない入浴を心がけましょう。

入浴後に、熱が逃げる時間をつくる

入浴で温まったからだは、そのあと手足などから熱を逃がします。眠りにつく頃に、からだの内部の温度が下がっていく状態が、寝つきを助けます。お風呂から上がってすぐ寝床に入るより、ほてりが落ち着いてから休みましょう。

例えば23時に寝るなら、21〜22時ごろまでに入浴を済ませるイメージです。時間は目安として、無理なく続けられる生活のリズムに合わせます。

熱い湯や長湯は、からだへの負担になります。心臓や呼吸器の病気がある人は、とくに高温での長湯を避け、入浴方法を医師に相談しましょう。

カミソリでそると体毛は太くなるか

カミソリでそることによって、体毛そのものが太くなるわけではありません。そったあとに太くなったように感じるのは、毛先の形が変わるためです。

自然に伸びた毛の先端は細くなっています。一方、そったあとの毛は先端が切りそろえられ、細い毛先よりも幅のある切り口が見えます。この違いによって、太く見えることがあります。

違いは、毛の太さより「先端の形」

先端が細い毛

先が細く
なっている

そったあとの毛

切り口が
目立つ

2本の毛の下部は同じ幅で描いています。切り口が目立っても、そることで毛そのものが太くなったわけではありません。形の違いを示す拡大模式図です。

覚えておきたいのは、「太く見えること」と「実際に太くなること」は別という点です。

女性に加齢臭はあるか

加齢臭は男性に限ったものではなく、女性にもあります。原因となるにおい成分の一つが、2-ノネナールです。

原因は、皮脂に含まれる成分の変化

皮脂中の脂肪酸であるパルミトレイン酸が、酸化したり、皮膚表面の細菌によって分解されたりすることで、2-ノネナールが生じます。年齢とともに皮脂の成分や酸化のしやすさが変わることが、加齢臭につながります。

頭部・首の後ろ・耳のまわり・胸元・わき・背中など、皮脂腺の多い部位が関係します。男女ともに40代を過ぎた頃から増えやすいとされますが、においの程度には個人差があります。

一般に女性は男性より皮脂量が少ない傾向にありますが、それは「女性には加齢臭がない」という意味ではありません。

対策は、食事・運動・洗浄から

ゆったり歩く中性的な人物と、野菜や果物、洗浄料と泡を組み合わせたイラスト。食事・運動・洗浄の3つから日々のケアを考える。
食事の偏りを見直し、無理のない運動を続け、皮脂や汚れをやさしく洗い流しましょう。ひとつの対策だけに頼らず、毎日の習慣として取り入れます。
食事:脂肪のとりすぎと、栄養の偏りに注意

動物性脂肪のとりすぎに気をつけましょう。

野菜や果物などを取り入れ、ビタミンCやポリフェノールなど、抗酸化作用のある成分もとれるようにします。特定の食品だけに頼らず、食事全体のバランスを整えることが大切です。

運動:適度な有酸素運動を続ける
ウォーキングなど、無理なく続けられる有酸素運動を取り入れましょう。中性脂肪を減らすことにもつながります。
洗浄:胸や背中も、こすらず丁寧に
皮脂腺の多い胸や背中などを中心に、皮脂や汚れを洗い流します。強くこすらず、泡でやさしく洗い、十分にすすぎましょう。消臭用品を使う場合も、製品に書かれた使い方に従います。

「年齢が上がれば全員が強くにおう」「不潔だから加齢臭がある」と決めつけず、皮脂の変化と日々のケアを結びつけて覚えましょう。

制汗スプレーを使うタイミング

においの予防を目的に制汗スプレーを使うなら、汗をかく前に使うのがポイントです。汗をかいたあとに、ひんやりさせるためだけに使うものではありません。

汗をかく前と、かいたあと

汗をかく前

外出前などに使い、
においを予防します。

汗をかいたあと

まず汗をふき取る。
必要に応じて、製品の使い方に従って使います。

においが出る前のケアが基本。すでに汗をかいているときは、汗ふきシートやタオルなどで肌を清潔にしてから使いましょう。

なぜ、汗をかく前に使うの?

出たばかりの汗は、ほぼ無臭です。時間がたち、汗に含まれる成分などが皮膚表面の細菌に分解されることが、においの原因になります。

殺菌成分や制汗成分を含む製品は、においの発生を抑えるために働きます。

  • 殺菌成分:においの原因になる菌の増殖を抑える。
  • 制汗成分:発汗を抑える。

配合成分や効能・使える部位は製品によって異なります。使用量や肌から離す距離なども、手元の製品表示で確認しましょう。

エアゾール製品の保管

ヘアスプレーや制汗スプレーなどのエアゾール製品は、高温になる場所に置かないことが大切です。容器の破裂や、可燃性ガスによる引火・爆発につながるおそれがあります。

とくに、40℃以上になる場所には置かないと覚えましょう。気温が40℃未満でも、日が当たる車内などは高温になることがあります。

車内に、置きっぱなしにしない

日が差し込む車内のダッシュボードに置かれたスプレー缶を、禁止マークで示したイラスト。車内への置き忘れを避ける。
車内は日差しで高温になることがあります。持ち歩いたスプレーを、駐車中の車に置き忘れないようにしましょう。

車内のほか、直射日光が当たる場所や、ストーブなど暖房器具の近くも避けます。火気・高温を避け、製品表示に従って保管しましょう。

捨てるときは、中身・作業場所・分別を確認

  1. 原則は、中身を使い切ってから
    中身やガスが残った缶を、そのままごみに出すと、収集・処理中の火災や破裂事故の原因になります。
  2. 残った中身やガスを出す作業は、屋外で
    必要な場合は、火気のない、風通しのよい屋外で、製品に書かれた方法に従います。台所・洗面所・浴室など、屋内では行いません。ガス抜きキャップがある製品も、その製品の説明どおりに使います。
  3. 自治体の分別・回収ルールに従う
    ごみの区分や出し方は地域によって異なります。缶やキャップなどの分け方を確認しましょう。自己判断で缶に穴をあけたり、無理に分解したりしないでください。

中身を使い切れない、ボタンを押しても出ないときは?
無理に作業を続けず、製品に記載されたメーカーの相談窓口に確認しましょう。

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間違いがちなボディケア 小テスト(3級)

全18問・解説付きの小テストです。この章の内容を3択問題で確認できます。

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