教科書|分野 17/25
17チップ&ラップ
技術体系の中でのリペアの位置づけ
ネイルの技術は大きく4つに分類されます。リペアとイクステンションの違いは試験でそのまま問われるので、目的で区別して覚えましょう。
| 分類 | 目的 | おもな技術 |
|---|---|---|
| ネイルケア | 爪と爪まわりの手入れ | ファイリング、キューティクルケア、カラーリングなど |
| イクステンション | 人工爪(爪の長さや形の造形) | チップ&ラップ、スカルプチュア |
| リペア | 爪の修復・補強 | グルーオン、ラップ、フィルイン、フローター |
| アート | 爪を装飾する | フラットアート、3Dアート、エンボスアートなど |
注意したいのがチップ&ラップはリペアではなくイクステンションに分類される点です。ラップ材を使うためリペアと混同しやすいのですが、ネイルチップで長さを出す=造形が主目的なので、イクステンションに入ります。「リペアに分類されない技術はどれか」という形で問われます。
チップ&ラップの基本手順
2級実技の課題でもある工程です。順番と、途中に出てくる数字がそのまま問われます。
| 順 | 工程 |
|---|---|
| 1 | 手指消毒を行う。 |
| 2 | プッシュアップ、ルースキューティクルの除去を行う。 |
| 3 | 爪の状態をチェックしてフリーエッジを短くし、表面を軽くサンディングする。 |
| 4 | ファイルダストを取り除き、水分・油分を除去する。 |
| 5 | グルーでネイルチップを装着し、フリーエッジの長さを整える。検定試験ではイエローラインからの長さが5mm程度に仕上がるようにする。 |
| 6 | ネイルチップをファイルしてナチュラルネイルとの段差をなくし、ラップ材を装着する。 |
| 7 | レジン、またはグルー&フィラーで補強し、ファイルで爪の形を整える。 |
| 8 | 最後にバッフィングして仕上げる。 |
数字はイエローラインから5mm程度の1つです。また、順番でまぎらわしいのはラップ材を貼るのはチップを装着したあと(6番目)という点です。先にチップで長さを作り、段差をなくしてからラップ材で補強します。
チップアプリケーションから先が2種類に分かれる
チップ&ラップはラップ材を使用するため、ナチュラルネイルに与えるダメージが少なく、自然な仕上がりに補強できるイクステンション技法です。
ナチュラルネイルをサンディングし、グルーでチップを装着する工程をチップアプリケーションといいます。ここまでの工程は2種類とも同じで、そのあとの補強方法で分かれます。
| 種類 | 補強のしかた |
|---|---|
| レジン | シルクまたはグラスファイバーを貼り、レジンとアクティベーターで形を作る。 |
| グルー&フィラー | シルクを貼り、フィラーとグルーで形を作る。 |
ネイルチップの選び方と接着
ネイルチップには、爪に接着する部分にコンタクトエリア(接着面)という浅いくぼみがあります。ここに自爪のフリーエッジを差し込むように合わせて接着します。
チップを選ぶ際は、自爪のサイドラインの幅に合ったサイズを選びます。小さすぎると強度が出ず、大きすぎると皮膚に当たって痛みや炎症の原因になります。
接着後は、チップが長すぎる場合に好みの長さにカットし、ファイルで形を整えます。ただしネイリスト技能検定3級の実技試験では、チップカッターの使用は禁止されています。
チップと自爪の段差(シーム)は、ファイルでなめらかに削って平らにします。ここに段差が残ると、ラップ材を貼っても浮きやすく、仕上がりも悪くなります。
チップ&ラップとフローター
チップ&ラップは、ネイルチップで長さを出し、その上からラップ材で補強する技術です。ラップ材にはシルクやグラスファイバーを用います。前述のとおり、分類上はイクステンションです。
仕上げに用いるレジンには、強度があり、厚みやハイポイントを作るのに適しているという特徴があります。
一方フローターは、長さを出さずにナチュラルネイルの表面をアクリル・ジェル・レジンなどで覆う補強方法です。爪が薄い方や割れやすい方の補強に用いられます。
なお、粘度が増して塗りにくくなったカラーポリッシュには、ソルベント(薄め液)を加えて使いやすくします。除光液(リムーバー)で薄めるのは誤りなので注意しましょう。

手順の図で確かめる分岐点
図の流れで要になるのはチップアプリケーションまでは共通という点です。自爪をサンディングし、グルーでチップを装着するところまでは、レジンでもグルー&フィラーでも同じ工程をたどります。
分かれるのはラップ材を貼ったあと、何で厚みを作るかです。レジンならレジン+アクティベーター、グルー&フィラーならフィラー+グルー。ここが2種類の唯一の違いだと理解すると、手順を丸暗記せずに済みます。
もう一つ落としやすいのが長さです。検定試験ではイエローラインからの長さが5mm程度に仕上げます。チップを装着した直後に長さを整えるので、図の5番目の工程にあたります。
リペア・チップ&ラップ 小テスト(2級)
この章の内容を含む小テストです。毎回ランダムに出題されます。
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